活用例3 情報セキュリティと情報モラルについて学ぶ

<ねらい>情報社会の安全とそれを支える情報技術の活用を理解させ、情報社会の安全性を高めるために、個人の果たす役割と責任を考えさせるきっかけとして、「情報通信業」におけるセキュリティ技術の開発について取り上げます。

 

下記の学習指導要領に対応
【社会と情報】 (3)情報社会の課題と情報モラル 
【情報の科学】 (4)情報技術の進展と情報モラル (イ 情報社会の安全と情報技術)

【p15‐16 株式会社NTTデータ 飯塚智さん】のページを用いて

 

◆セキュリティに関する技術を知り、セキュリティについて考える。
本冊子p15‐16を読み、飯塚さんがなぜセキュリティ技術の開発を行っているか考える。
(1)「アプリケーション」「ソフトウェア」「OS」「プログラム」の意味の違いを調べて、理解する。
(2)その上で、飯塚さんの開発したものは何であるか説明する。
(3)(他のOSと比べて)アンドロイドOSには、どのようなセキュリティがなぜ必要なのか考える。
(4)情報通信業として、セキュリティ技術の研究はなぜ重要なのか考える。
(顧客の安全を守るという観点と、企業の収益のためという観点を両方から考えさせる)


★ヒント
(1)以下 「IT用語辞典 e-Words」より
「プログラム」
※記事に出てきた「ソースコード」についてもわかる。

 

「ソフトウェア」
ソフトウェアは、役割によってコンピュータ全体を管理する基本ソフトウェア(OS=オペレーティングシステム)と、個別の機能を持つアプリケーションソフトに大別される。前者は、WindowsやMac OS、UNIXなど、後者は、ワープロソフトや表計算ソフト、ゲームや電子メールのソフトなど。

 

(2)飯塚さんの開発したもの
<解答例>
アンドロイドOSが実現しているセキュリティの仕組みが破られたことを検知する技術
(アンドロイドのアプリケーションの不正な書き換え(かいざん)を検知する技術。)

 

(3)(他のOSと比べて)アンドロイドOSには、どのようなセキュリティがなぜ必要か
<解答例>
アンドロイドOSは、OSレベルでの自由なカスタマイズを実現するために、OSのソースコードを公開している。ソースコードを公開するということは、悪意を持った人によって改ざんすることもできることになるので、改ざんを検知するセキュリティ技術が必要となる。

 

 (4)情報通信業として、セキュリティ技術の研究はなぜ重要か
<解答例>
アンドロイドでOSレベルでのカスタマイズを行ったり、その上で動作するアプリケーションを作成したいと考えるお客様企業に、セキュリティ技術を売ることが企業の利益になる。研究者が他社のまねできない優れた技術を開発することは、「コアコンピタンス」として、企業の利益になる。
情報通信企業としては、情報のセキュリティを守るのが仕事であるが、それ以上に安全が確保された場でお客様企業の実現したいことが実現できるようにするのが仕事ととらえ、セキュリティ技術の研究を行っている。

 

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