Next Stage~次世代の担い手を育む情報教育

第12回全国高等学校情報教育研究会全国大会(和歌山大会)

令和になって最初の全国高等学校情報教育研究会全国大会が、8月10日・11日の2日間、和歌山大学で開催されました。今年5月に出された教育再生実行会議の第11次提言では、「Society5.0で求められている力と教育の在り方」が示されました。将来の予測が難しい状況の中で豊かに幸せに暮らしていくために、教科「情報」への期待はますます大きくなってきています。今年の大会には、全国から360人以上の高校・大学の先生方、教育関係者が集まり、2日間でポスター・分科会を合わせて52の発表があり、熱気にあふれました。

 

今年の発表では、各単元の指導の工夫に加えて、新学習指導要領の「情報I」のカリキュラム設計や、「情報I」を見据えたプログラミングやデータ分析、情報入試を意識した定期考査の作問など、将来に向けた研究や実践も見られ、準備が着々と進められていることが感じられました。

 

 

講評講演~大成功の和歌山大会から、来年へ、その先へ

講師:鹿野利春氏

国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官 

⽂部科学省初等中等教育局情報教育・外国語教育課情報教育振興室 ⽂部科学省初等中等教育局参事官(⾼等学校教育)付産業教育振興室・教科調査官

 

情報Ⅰを見据えたデータ分析の実践

スマホの機能を利用した生徒によるスマホの利用状況の調査と統計の実習

東京都立江北高校 稲垣俊介先生

 

ICTのデメリットを補う習得型ALの効果~4年間の調査から見えてきたもの

大阪暁光高校 北辻研人先生

 

生徒が協働的に学ぶデータを活用する授業の成果と課題

埼玉県立川越南高校 春日井優先生

 

ルーブリックを活用した形成的評価とジャーナル作成授業

主体的・対話的で深い学びの実現に向けて

大阪府立東百舌鳥高校 稲川孝司先生

清教学園中・高校 勝田浩次先生

広島大学附属福山中・高校 平田篤史先生

 

情報システムの仕組みを図解化しよう 複雑な仕組みを簡単に伝える

神奈川県立茅ヶ崎西浜高校 鎌田高徳先生

 

情報科の学習環境を考える~「情報I」研修資料教材を通して

神奈川県教育委員会 柴田功先生

 

「情報通信ネットワークとデータの活用」実践報告と課題

東京都立町田高校 小原格先生

 

オンラインプログラミング環境「Bit Arrow」のPython対応

大阪電気通信大学 本多佑希氏

 

生徒が作成した情報モラル標語のAI分析結果の考察

千葉県立八千代東高校 谷川佳隆先生

 

次期学習指導要領「情報Ⅰ」 年間指導計画とその具体案

東京都高等学校情報教育研究会 学習指導要領研究専門委員会

東京都立目黒高校 中山享司先生

 

「情報最新トピック集」の歴史からみる情報社会の変遷

東京都立立川高校 佐藤義弘先生

 

中学生向け学校紹介RPGの製作~生徒の個性に合わせたプロジェクト活動~

福岡県立鞍手高等学校 藤本直樹先生

 

高校生が楽しく学べる仮説検定と相関・因果

シミュレーションから始まる「情報科」統計教育

日出学園中学校・高等学校 武善紀之先生

 

高校生はPythonでプログラムが組めるようになるのか?

神奈川県立横浜翠嵐高校 三井栄慶先生