慶應義塾大学SFC「情報」入試問題を振り返って
総合政策学部・環境情報学部(SFC)
2016年度一般入学試験「情報」の各問題について〜入学者アンケート
「情報」で受験し、合格・入学した学生に、入試問題を振り返って、難しさや対策などを聞きました。
1. 総合政策学部の入試問題
(1)総合政策−問題I
◆セキュリティやIT関係の法などの基礎的な問題が出されました。問題をよく読んで意味を理解した上で解けば、それほど難しい問題はなかったように感じます。「社会と情報」と「情報の科学」の教科書をよく読んでいればほとんど解ける問題でしょう。若干、教科書では見かけなかった語句が出てきましたが、その語句の意味をよく考えて解けば解けない問題ではありませんでした。
<受験大学 総合政策学部、環境情報学部/総合政策学部入学 堤大輝さん>
◆基本的な情報の知識を問う問題ですがややこしい問題も散見され、全問正解できる人はそうそういないと思うので、いかにとりこぼさないかがポイントだと思います。全体的に比較的易しかったので、消去法で丁寧に解いていきました。理解できなかった部分は後に回して、頭をリセットしてから再び理解しました。
既出の問題内容が多かったので、情報の教科書を何回も読み他大学の過去問を解いて対策するだけで高得点を狙える問題内容です。こういった知識問題をコンスタントに全問正解するのは難しいので、完璧を追い求めすぎて時間をとられないように気を付けながら、本やネットで幅広く情報の知識を取り入れていくことが重要だと思います。
<受験大学 総合政策学部、環境情報学部/総合政策学部入学 村上翔啓さん>
◆教科書の問題内容が多かったので、情報の教科書を何回も復習するだけで高得点を狙える問題内容でした。ただ、完璧(全問正解)を追い求めるために時間を費やすのは得策ではないと思います。教科書レベルの基本問題を落とさないように勉強しつつ、最新の情報に関する知識を本やインターネットなどで幅広くを取り入れていくことが重要だと思います。
<受験大学 総合政策学部、環境情報学部/環境情報学部入学 小野真太郎さん>
◆知識を問う問題で、常識的なことに関する問いから、かなり細かい問いまで様々な分野から出題されていました。自分の知っていることから確実に消していく方式で解けばそこまで難しくはなかったと思います。かなり細かい引っ掛け問題のようなものも含まれていたが、覚えているor覚えていないの2択なのでわからなければ深く考え込んだりせずテンポよく解いていくのが大事だと思いました。教科書などの法令の内容などを丁寧に一度さらっておくと良かったと思います。
<受験大学 総合政策学部、環境情報学部/環境情報学部入学 松島千晃さん>
2.環境情報学部の入試問題
(1)環境情報−問題I
◆サイバーセキュリティ、著作権、肖像権などいわゆるネットリテラシーについて基本的な知識に関する問題だと感じました。聞かれている常識的なことばかりなので、全体的に難易度はそれほど高くないと思います。高校の情報の教科書と副読本をきちんと読み込んでいれば解けると思います。
<受験大学 環境情報学部/環境情報学部入学 坂上湧理さん>
◆総合政策の問題に比べ、知識で解ける問題が多かったと思います。たとえ知識的に知らない問題だったとしても、丁寧に考えて消去法で解いていけば得点になると思います。
<受験大学 総合政策学部、環境情報学部/環境情報学部入学 熊谷啓孝さん>
詳しくは下記のpdfをダウンロードしてご覧ください。
2016年度初めて実施された情報入試の受験者・合格者(入学者)に、情報入試に向けて行った対策、問題の難しさなど受けた感想から、必須科目である小論文対策まで、入試を振り返ってもらいました。12月からでもできる対策も。
神奈川県立柏陽高等学校情報科教諭 間辺広樹先生
2016年度慶應SFC情報入試の特徴を解説すると共に、大問ごとそれぞれ、どのような対策が効果的かを考察しました。
2016年に実施された慶応義塾大学SFCの環境情報学部の入試問題を、2年生32名に解いてもらいました。その結果から今後の入試対策を考察します。
◆慶應義塾大学入試問題
※情報入試研究会のサイトより
●解答例はこちら⇒慶應義塾大学SFC情報入試問題を振り返る
※情報処理学会・情報入試研究会協力