慶應義塾大学SFC 2016年情報入試を振り返って
合格者座談会
Vol.3 入試問題を振り返って~意外と簡単だった情報入試の問題
中野先生:両学部とも、合格者の平均点が8割くらいで、受験者数も非公式ですが、両学部合わせて約200人と聞いています。合格者の数は発表されていませんが、気になります。大学にいて、何人くらいが合格したと思っていますか。
熊谷くん:各学部の合格者予想ですが、私は環境情報35人、総合政策30人程度だと考えています。これは、情報入試での入学者数は両学部合わせて50人程度という話があり、その人数に情報で合格をして入学しなかった人数を推定し加算したものとして、私なりに考えました。
中野先生:SFCの情報の問題を解いてみて、いかがでしたか。
小野さん:SFCの情報入試の問題は、高校の情報の教科書を勉強しただけで解けるところと解けないところがあると思います。難易度としては普通で、予想より少し簡単だった問題も難しかった問題もありました。数学や算数に近い問題もありましたが、そのような問題は、僕は簡単に感じました。総合政策の大問4と環境情報の大問1は、想像していたより難題でした。
坂上さん:環境情報学部の問題は、全体としては思っていたよりずっと簡単でした。といっても全て解けたわけではありませんが。
堤さん:初めて情報で受けたのは総合政策学部だったのですが、その時は、この問題なら皆高得点を取るだろうから、どれだけ落とさずに解けるかが合否の鍵になると感じました。
熊谷さん:入試問題は、オープンキャンパスの時の参考試験の問題に比べたら、難しかったと思います。ただ、数学の知識があれば解ける問題がたくさんあったと思います。まぁこんなものかな、というのが当日の正直な感想です。
中野先生:他大学の入試問題など公開されている情報問題の中で、最もSFCの入試に役に立ったのはどれですか。
堤さん:情報入試研究会の情報入試模試の問題は、勉強した問題の中ではSFCに近いと感じました。明治大学の問題は違うタイプだと思いました。
中野先生:難易度はどうですか。
堤さん:駒沢大学の問題は少し難易度が低いかな、と感じました。明治大学は、答えが一つではない問題がたくさんあったので、点数がどう出るかわからなかったです。高知大学は、少し難しかった気がします。
熊谷さん:SFCの総合政策のプログラムの問題、カレーを作る問題はかなり難しかったです。センターとかSFCの過去のBASICの問題よりは、段違いで難しかった気がします。環境情報の問題はすぐに解けた記憶があります。
中野先生:環境情報だけじゃなくて総合政策も受けている方が多いんですか。
熊谷さん:SFCは両方受けるイメージがあります。
中野先生:学ぶ内容が似ていることを知っていて両方受けるんですか。
小野さん:知った上で受けますね。
熊谷さん:顔が違うだけで中は一緒みたいな感じですよね。
高城さん:対策は、総合政策と環境情報で明確に違います。これはAO入試、一般入試に限らずだと思います。
堤さん:小論文は特にそうですよね。
◆慶應義塾大学SFC「情報」入試問題を振り返って
大問ごとに出題内容や難しさ、さらには、受験対策などを記入してもらいました。
神奈川県立柏陽高等学校情報科教諭 間辺広樹先生
2016年度慶應SFC情報入試の特徴を解説すると共に、大問ごとそれぞれ、どのような対策が効果的かを考察しました。
2016年に実施された慶応義塾大学SFCの環境情報学部の入試問題を、2年生32名に解いてもらいました。その結果から今後の入試対策を考察します。
◆慶應義塾大学入試問題
※情報入試研究会のサイトより
●解答例はこちら⇒慶應義塾大学SFC情報入試問題を振り返る
※情報処理学会・情報入試研究会協力
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情報処理学会(情報処理教育委員会)・情報入試研究会協力 対策動画
ミスiD2015近藤那央さんによる 「『情報』科目で慶應SFCを目指そう!」
〜2014年、2015年のオープンキャンパスで実施された参考試験の問題解説が、動画版や文章版でもあります