「プログラミングで学ぶ」新しい学習環境を創る!

~「ラズベリーパイ」と「スクラッチ」を活用して~

プログラミング学習普及プロジェクト「PEG」のキックオフイベント開催(2014年2月8日東京大学)


PEG(Programming Education Gathering)は、子ども向け参加型創造・表現活動の全国普及・国際交流を 推進するNPO法人CANVAS がGoogleと連携し、「コンピュータに親しもうプログラム」として立ち上げたプログラミング学習普及プロジェクトです。名刺大のLinuxコンピューター「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」と、プログラミングのソフト「Scratch (スクラッチ)」を利用して新しい学習環境を創出し、「プログラミングを学ぶ」だけでなく「プログラミングで学ぶ」ことを目指すものです。

 

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)
Scratch (スクラッチ)
Scratch (スクラッチ)

この日は、このプロジェクトに参加するパートナー(※)団体が自分達の活動を紹介するリレートークを行いました。いくつかご紹介します。

 

オープニングトーク

 石戸奈々子氏(NPO法人CANVAS理事長)

 

学習院女子中・高等科の授業事例

 山本泰嗣先生・宅原愛子先生・野本悠太郎先生

 

●幼児・小学校低学年児童におけるスクラッチの可能性

 星合英二氏(河合塾学園ドルトンスクール)

 

探求と創造のためのプログラミング~山梨英和の活動予定

 杉浦学先生(山梨英和大学人間文化学部専任講師) 

 

●未来の情報教員を育てる

 吉田葵先生(津田塾大学情報科学科助教)

 

また別の教室では、ラズベリーパイを使った親子向けのワークショップも行われました。

ラズベリーパイの体験コーナー
ラズベリーパイの体験コーナー
ラズベリーパイを使ったワークショップ
ラズベリーパイを使ったワークショップ

 

オープニングトーク

NPO法人CANVAS理事長 石戸奈々子氏

石戸奈々子氏
石戸奈々子氏

このプロジェクトの目的は、プログラミング学習を全国の子ども達に届けようというものです。ただそれは、プログラミングをできる子どもを育てようというのではありません。プログラミングを学ぶのではなく、プログラミングで学んでほしい、ということです。子ども達には、プログラミングを通じて、論理的に考えて問題を解決する力や、他者と協調して新しい価値を作り出す力を身につけてもらいたい、という思いからスタートしたプロジェクトなのです。

 

今回のプロジェクトの正式名称は、「PEG」Programming Education Gatheringです。このような名前になったことには、CANVASの設立の経緯や思いに由来しているところがあります。本プロジェクトも、CANVASだけが何かをするというのではなく、たくさんの方々に参加していただいて、知見やアイディア、実践例や成功事例、時に失敗事例を共有していく中で、プログラミング学習の輪を広げて全国の子ども達に届けていきたい、という思いでGatheringという言葉をつけさせていただきました。

 

まさに21世紀を生きる子ども達が、デジタルに使われるのではなく、デジタルを使いこなして創造的に生きていけるような学習環境を、みんなで作っていければ幸いです。

 

プログラミング学習普及プロジェクト「PEG」のキックオフイベント HPはこちら


※PEGに参加するパートナー(1/16現在)
●監修:阿部和広氏(CANVASフェロー、 青山学院大学・津田塾大学非常勤講師)
●学校・自治体・NPO:板橋区立上板橋第二中学校/学習院女子中・高等科/河合塾学園ドルトンスクール/キッズメディアステーション/佐賀県武雄市/品川区立京陽小学校/東京学芸大学附属国際中等教育学校/広尾学園/山梨英和中学校・高等学校
●教育関係団体:イトナブ/CoderDojo Sendai/OtOMO/Japanese Raspberry Pi Users Group/Praise First
●大学:津田塾大学女性研究者支援センター/山梨英和大学