高校教科「情報」シンポジウム2013秋 --ジョーシン2013秋--
第1回大学情報入試全国模擬試験の結果公表と解説
教科「情報」10年目の秋、情報教育の意味と今後への展望を改めて問い直す!
2013年10月26日(土)
早稲田大学理工学部西早稲田キャンパス
季節外れの台風が関東地方をおびやかした10月26日、早稲田大学西早稲田キャンパスで、「ジョーシン2013」が開催されました。
今回のジョーシンでは、2013年5月18日(一部受験者は別日程)に実施された、第1回大学情報入試全国模擬試験の総括が行われ、問題・解答・採点基準が配布され、今後より多くの参加者を募るための実施方法について議論が行われました。また、2013年は高校教科「情報」の必修から10年目で、新学習指導要領の施行という区切りの年であることから、ますます激しさを増す社会の情報化の中での情報教育のあり方についての講演も行われました。
悪天候にもかかわらず、高校・大学の先生方、企業の方など90人近くが集まりました。今回のジョーシンは、特に高校の先生方の参加が多く、パネルディスカッションではフロアからも模擬試験の実施方法を中心に活発な意見が投げかけられ、大いに盛り上がった会合になりました。次の第2回大学情報入試全国模擬試験は2014年2月に行われますが、「次回は団体受験に参加したい」「自分の大学の新入生にも受けさせてみようと思う」という声も次々と上がり、関心の高まりが感じられました。
※ジョーシン(高校教科「情報」シンポジウム):高校の情報教育全体の向上を目指して、情報処理学会の情報処理教育委員会のメンバーが中心となって実施するシンポジウム。
・ジョーシン2013秋 公式サイトはこちら
プログラム
●オープニング
筧 捷彦先生(情報処理学会 情報処理教育委員会委員長、早稲田大学理工学術院基幹理工学部/研究科情報理工学専攻 教授)
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●「情報教育の本質」
司会:久野 靖先生(筑波大学大学院ビジネス科学研究科 教授)
◆講演「情報学」をいかに定義するか
萩谷 昌己先生(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)
日本学術会議で作成している大学教育の分野別質保証の参照基準を軸に、情報学の定義と特性について、まさに現在進行している議論を紹介されました。
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◆講演「情報教育の重要性」
辰己 丈夫先生(早稲田大学情報教育研究所 招聘研究員)
ごく最近の話題や事件を例に、情報インフラの発達による環境変化に、日常の行為の変化が追い付いていないという事態の中で、教育が原因と考えられることについてお話しされました。
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●「第1回大学情報入試全国模擬試験」
司会:中山 泰一先生(ジョーシン2013実行委員長、電気通信大学大学院情報理工学研究科 准教授)
◆「模擬試験の実施報告および解説」
植原 啓介先生(慶應義塾大学環境情報学部 准教授)
模擬試験の実施概要と、設問別の解答傾向などが報告されました。
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◆「団体受験を実施してみて」
井上 勝先生(八千代松陰高校)
団体受験した高校生の感想が報告されました。
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◆「実施結果の分析と問題の講評」
奥村 晴彦先生(三重大学教育学部教授)
実施結果の分析と、各設問の試験問題としての良否の講評が行われました。
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●パネルディスカッション 「情報教育の重要性と情報入試」
司会:中野 由章先生(神戸市立科学技術高校)
パネリスト:萩谷先生、辰己先生、植原先生、井上先生、奥村先生
指定討論者:谷川 佳隆先生(千葉県立船橋芝山高校)
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●クロージング
位野木 万里氏(情報処理学会教育担当理事、東芝ソリューション)
◆第2回大学情報入試全国模擬試験 ご案内
個人受験:2014年2月22日。団体受験もあり ⇒詳しくはこちらから(情報入試研究会HPへ)