高校教科「情報」に新しいステージがやってくる
~高校教科「情報」シンポジウム2016 ジョーンめ~えき
「高校教科『情報』シンポジウム2016春inなごや」が開催されました。(2016年5月15日(日)、@愛知県立大学サテライトキャンパス)
今回のテーマは『教科「情報」と情報入試のこれから』。
4月に発表された産業競争力会議の新成長戦略では、小中学校でのプログラミング教育必修化が明言されました。また、現在中教審で検討されている次期学習指導要領では、高校の教科「情報」の「情報の科学的な理解」を重視した内容への一本化が打ち出されています。さらに、その学習指導要領下での新たな大学入試となる「大学希望者学力評価テスト」では、『「思考力・判断力・表現力」を構成する諸能力をより適切に評価できるものとすること、さらに次期学習指導要領の教科「情報」に連動しながら、適切な出題科目を設定し、情報と情報活用能力を問題の発見と解決に活用する諸能力を評価する』こととなっており、教科「情報」の重要性が今後ますます高まってくると考えられます。
このシンポジウムを主催する情報入試研究会は、2013年からの3年間で4回の情報入試の模擬試験を行ってきましたが、今回は2016年2月に行われた第4回模擬試験の実施概要や問題解決、団体受験を実施した高校や、模擬試験を大学の授業で活用している事例が報告されました。また、AO入試で「情報」の試験を実施した京都産業大学の実施報告も行われました。
講演・パネルディスカッションをレポートします。
[プログラム]
1. オープニング
伊藤一成先生(青山学院大学)
2. 基調講演「情報入試研究会の活動と情報入試の潮流」
筧捷彦先生(情報処理学会情報処理教育委員会委員長/情報オリンピック日本委員会理事長)
3. 講演「第4回大学情報入試全国模擬試験の実施状況と問題解説」
谷聖一先生(日本大学)・佐久間拓也先生(文教大学)
4. 講演「大学情報入試全国模擬試験団体受験を実施して」
東海直樹先生(富山県立砺波高等学校)
5. 講演「大学情報入試全国模擬試験の大学での活用」
長谷川聡先生(名古屋文理大学)
6. 講演「京都産業大学AO入試『情報』試験・実施報告と今後の展望」
安田豊先生(京都産業大学)
コーディネータ 辰己丈夫先生(放送大学)
パネリスト
奥村晴彦先生(三重大学)
加藤和幸先生(金城学院中学校高等学校)
中西渉先生(名古屋高等学校)
角田博保先生(情報処理学会情報入試委員会委員長)
8. 総括「これからの情報入試と情報教育」
角田博保先生
9. クロージング
河原達也先生(京都大学・情報処理学会教育担当理事)